株式会社池田産業
エンジンルームや操舵室を塗装
船のメイクアップアーチスト
どんなお仕事?
船内の塗装作業です。例えるなら、それは「3Dのぬり絵」。何十種類にも上る塗料を使い分け、エンジンなどが置かれる機関室や航海士のいる操舵室、船員が暮らす居住区など、船内の重要エリアを担当。船内を快適・きれいに彩る「船のメイクアップアーチスト」ともいえます。
突撃ライターがずばり社長に聞いた!どんな会社?
造船を支え続けて約60年
池田産業は、創業約60年の歴史ある会社です。社員は現在20人。決して大所帯ではありませんが、キラリと光る技術は一級品。長く呉市を拠点に、熟練の塗装技術で造船業界を下支えしてきました。
手がけているのは、船内の塗装です。例えば、メインエンジンが搭載されている機関室。船を動かすための機械や配管などが張り巡らされたエリアに入り込み、刷毛やスプレーなどを使ってきれいに仕上げていきます。ほかにも、航海士が船の進路を操る操舵室や、船員が暮らす居住空間なども担当しており、船内の安全航行や快適な空間づくりに一役買っています。脱3K、和気あいあいの職場
「塗装は奥が深いんです」。そう話すのは、狐坂所長です。自身も18歳で造船塗装の門を叩いた、その道50年ほどのベテラン。「気温や湿度、何十種類にも上るペンキの特性、いろんな条件や要素を頭に入れながら、塗装していくんです」と狐坂所長。は、狐坂所長です。自身も18歳で造船塗装の門を叩いた、その道50年ほどのベテラン。「気温や湿度、何十種類にも上るペンキの特性、いろんな条件や要素を頭に入れながら、塗装していくんです」と狐坂所長。
しかも、船内には複雑な形状をしたパーツがあちこちにあります。それをきれいに塗り上げる、繊細な手つきも求められます。
それでも、達成感は格別です。塗装は、船が完成する前の最後の仕上げ作業でもあります。「きれいに仕上げて船を引き渡す。そんな大きな責任感とともに、汽笛を鳴らして出航するシーンを見るたびに感無量、言葉では言い表せない達成感を味わえます。一度味わったら、きっとやみつきになるはずです」(狐坂所長)
技術の習得は一筋縄ではいきませんが、それでも「辛抱して一山越えれば、ぐんとレベルアップできます。忍耐と努力が必要ですが、それはどんな仕事も同じではないでしょうか。我慢して一定のレベルに到達できれば、今度はどんどんおもしろくなるはず。スキルアップに必要な資格の取得は、会社が全面的にバックアップします」と狐坂所長。さらに、「現場仕事には『きつい・汚い・危険』の3Kのイメージがつきまといがちですが、みんなでワイワイやってみれば、楽しいもんですよ」と笑顔で話してくれました。若手にも将来、重要なポジションを
「『呉にはすばらしい塗装屋があるね』と言われるように、これからも技術をとことん追求していきたいですね。そのためにも、ぜひ若い人にもどんどん仲間に加わってもらい、経験を積んで重要なポジションを担ってもらいたいんです」。狐坂所長は、そんな風に会社の展望、目指す姿を熱く語ってくれました。
そして、呉だけでなく、関西や九州、関東など、各地の造船所にも活躍のフィールドを広げていくーー。そんな大きな夢も膨らませているそうです。
社員Aさんの1日
07:00 | 07:45 | 08:00 | 10:00-10:15 | 12:00 | 13:00 | 15:00-15:15 | 16:45 | 17:00 | 18:00 |
起床 | 出社 | 午前始業・体操 | 休憩 | 午前終業 | 午後始業 | 休憩 | 構内片付け・清掃 | 午後終業 | 帰宅 |
社員が本音で語ります! ここに仕事のやりがい、あります
塗装の世界に約40年。「船の外観は、一般の人にも直接見てもらえる
塗装の仕事を始めて約40年。船だけでなく、陸上の建物の鉄骨塗装なども経験してきました。船の世界に入ってからも、若い頃はいろんな造船所を回っていましたね。
池田産業で働き始めてからは、18年ほどになります。現在は、作業員をまとめるチームリーダー的なポジションです。現場は和気あいあいとした、いい雰囲気ですよ。
ただ、技術を習得するまでには、それなりに時間がかかります。船内には機関室や操舵室、居住区などさまざまなエリアがあり、燃料タンクや飲料タンクなど塗装するモノも多岐にわたります。エリアやパーツに応じて、十何種類ものペンキをうまく使い分けないといけません。
ですから、新人社員にはつきっきりで指導するようにしていますね。ひと工程ずつ、じっくり確認しながら教えています。頭と体を使いながら、船の外観を色鮮やかに見せる。そんなおもしろみがあるのも、塗装の魅力です。きっとやり始めたら、私のように仕事が楽しくなってくるはずです。
一番うれしいのは、船のオーナーに「きれい」と言ってもらえた瞬間です。外観は一般の人たちにも直接見てもらえる機会があります。そこは溶接の仕事などと一味違うところです。しかも、それが世界の海を駆け巡るわけですから、そう思うと感慨深いですよね。それに、海に囲まれながらの作業は開放感があって気持ちがいいんですよ。
基本的には土日休みで、お盆や年末年始の長期休暇もあります。私の趣味は、旅行や温泉巡り。熊本・阿蘇の「黒川温泉」など、九州を回ることが多いですね。海外旅行にもよく出かけています。フィリピンはもう10回くらい行きましたね。現場のチームにはフィリピン人の作業員もいるので、現地の簡単な言葉を使ってコミュニケーションをとることもあるんです(50代男性)陸の大工から、海の塗装職人に。「引き渡しの瞬間は、感慨深いですね」
池田産業で働き始めて、もう10年以上が経ちました。それまでは造船業界ではなく、「型枠大工」として働いていました。鉄筋コンクリートや鉄骨構造の建築現場で、コンクリートを流し込む型をつくったりする仕事です。
転職して造船の世界に飛び込んだのは、もともと池田産業で働いていた知人の紹介があったからです。陸(建築)と海(造船)の違いはありますが、「モノづくり」という大枠は同じですからね。もちろん、最初は慣れずに苦労することもありましたが、少しずつステップアップしながら技術を覚えていきました。
やっぱり、自分たちが塗装を手がけた船を最後に引き渡す瞬間は、何ものにも代えがたい達成感がありますよね。ちょうど2日後に、その引き渡しが行われるんです。今は最後の調整、点検作業を行っています。ようやく一息つけそうですが、もう次の船の作業が待っているので、そのときはまた気を引き締めないといけませんね。忙しくて大変なこともありますが、こうやって仕事を任せてもらえるのはありがたいですよ。
社内のチームワークはいいと思いますよ。いつも声をかけ合いながら働いています。新型コロナの感染拡大前は、社員同士で船を借りて釣りに行ったりもしていましたね(40代男性)こんな人にピッタリの仕事です
- 絵を描くのが 得意な人
- 完成直前の 仕上げ作業に 携わりたい人
- 塗装の技術を 磨きたい人
- 好奇心が 旺盛な人
- 長期休暇の ある会社に 就職したい人
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採用情報
- 職種
- 船舶塗装
- 職務内容
- 錆落とし、刷毛塗り、吹き付け塗装
- 勤務地
- 広島県呉市昭和2-1JMU(株)呉事業所内
- 勤務時間
- 8:00~17:00(休憩1時間)
- 給与
- 時給:1,200円〜 ※能力、経験により決定いたします
- 休日
- 土日、GW、夏季休暇、年末年始、お盆休み ※土曜日出勤あり(割増手当見て対応)
- 各種手当
- 通勤手当
- 保険等
- 雇用保険・労災保険・健康保険・厚生年金
- 応募資格
- 25歳〜50歳 学歴・経験不問
- 応募方法
- 電話、メール
- 問合わせ先
- 株式会社 池田産業 担当:事業所長 狐坂
TEL:0823-23-1064 メール:spvr5kf@mild.ocn.ne.jp
会社情報
- 会社名
- 株式会社池田産業
- 業種
- 船舶造修業
- 代表者
- 代表取締役 池田輝明
- 所在地
- 広島県呉市安浦町水尻2丁目5-30
- 社員数
- 20名(うち女性2名)
- 平均年齢
- 38歳