香本工芸株式会社

突撃ライターがずばり社長に聞いた！どんな会社？

• 船員の長い航海を支える

  巨大な船の中には、操舵室やエンジンルームだけでなく、多くの船員らが生活する居住空間が広がっています。そして、私たちが暮らす家にソファーや机があるように、そこには様々な家具が配置されています。
  　そんな船内の家具製造や内装工事を手がけるのが、香本工芸です。船員が長い航海を快適に過ごすための空間をつくり上げているのです。
  　創業は1946年。戦後すぐに産声を上げると、地元の一大企業、三井造船の外注工場に。さらに、船の家具づくりのノウハウを生かし、店舗や住宅のインテリアにも乗り出しました。

• 百貨店のアパレルや化粧品売場の内装

  「製品そのものが、私たちの営業ツールなんです」。そう話すのは、香本章社長です。
  　瀬戸内海を隔てた香川県高松市の工芸高校に通い、若い頃から木工を学んできたそう。卒業後、下積みを経て20歳を過ぎた頃に香本工芸に入社し、2009年に4なんです」。そう話すのは、香本章社長です。
  　瀬戸内海を隔てた香川県高松市の工芸高校に通い、若い頃から木工を学んできたそう。卒業後、下積みを経て20歳を過ぎた頃に香本工芸に入社し、2009年に4代目社長に就任しました。
  　冒頭の発言は、香本工芸の技術力の高さを表したもの。つくり上げた家具に対する客先の評価が高く、「香本工芸なら間違いない」と新たなオーダーが次々と届く。そうした意味合いで、そうやって注文を増やしながら、75年以上の長い歴史を刻んできたのです。
  　特徴的なのは、船だけでなく、店舗の内装や商品棚の製作なども行っていること。代表的な施工実績には百貨店内の高級アパレルや化粧品ブランドなどがあり、地元・岡山だけでなく、ときには東京や大阪の店舗の内装を手がけることもあるそうです。
  　自分たちの手がけたものが、一般の人たちの目に触れる。「それは社員にとってやりがいを感じられるだろうし、自信にもなるはず」と、香本社長は話します。

• ベテランと若手が融合したチーム

  そして、そんなピカイチの技術力を支えているのが、工場で働く社員たちです。
  　大きな窓から降り注ぐ暖かい日の光、耳に心地よく響くラジオの音。そこには、黙々と作業に打ち込む社員たちがいます。在籍40年ほどのベテランから20代の若手まで、幅広い年代の職人たちが日々、技術を磨いているのです。
  　上質な家具をつくり出す秘密の1つは、職人たちの腕、そしてチームワークです。「居心地がいい」「働きやすい」。社員はみんな、口を揃えてそう言います。「泊まりの社員旅行や日帰りのバス旅行は好評ですよ」と香本社長。良好なチームワークの秘訣は、仕事以外のオフの時間にもあるようです。
  　コロナ禍で、経済には先行き不透明感が広がっています。それでも、「今後も若い人たちを積極的に採用していきたいですね」と香本社長。前を見据えて、長い歴史に新たな1ページを加えていきます。