株式会社新長崎製作所

突撃ライターがずばり社長に聞いた！どんな会社？

• 高卒社員は1年間、高技専で基礎学べる

  「機械や装置は、人の手によってつくられるもの。つまり、物づくりの品質は『人づくり』に比例するんです」。梶原社長は、こう力を込めます。だからこそ、新長崎製作所は「人」への投資を惜しみません。
  　代表的な取り組みの1つが、新人から役員まで7つの階層別に設けた教育・研修制度です。外部から講師を招くなどした本格的なもので、着実にスキルアップできる仕組みを整えています。さらに、未経験で高卒入社の新入社員を1年間、高等技術専門校（高技専）に派遣する制度もあります。もちろん、費用は会社負担。基礎はそこで学べるので、未経験でも安心してキャリアをスタートできます。
  　「設計から溶接、組立…現地工事施工など、こんなに一気通貫で幅広くカバーしている会社はあまりありません。さらに工場内だけでなく、各地の現場工事にも出かけるので、いろんな他の会社の技術者と接することで刺激も受けられます。技術を磨くのに、これ以上ない会社だと自負しています」と、梶原社長は話します。

• 平均年齢は約37歳。 半日・時間休暇も好評

  それだけではありません。休暇制度や職場環境の充実ぶりも、目を見張るものがあります。
  　有給休暇は取得率が82.5％、平均取得日数は14日（いずれも2020年度実績）に上るほか、半日や1時間単位の休暇制度も導入。通院や介護、子供の授業参観などの際に利用されているといい、これは梶原社長が社員との個人面談で寄せられた要望を実現させたものだそう。
  　さらに、結婚・配偶者の出産休暇、インフルエンザ予防接種の全額補助制度、資格取得のための費用の全額助成なども。女性にとって働きやすい環境づくりにも熱心で、2015年度には「ながさき女性活躍推進企業奨励賞」を受賞しています。極めつけは、オフィス内にある多目的フロアです。バスケットや卓球、トレーニングなどに使用でき、社員の憩いの場になっているそうです。
  　梶原社長によると、造船不況などと言われた平成初期は離職者も少なくなかったそうですが、制度の充実などによって「社員の定着率が急上昇し、今は辞めていく人がほとんどいません」。近年は高卒の定期採用も毎年続けており、平均年齢は37.2歳（2021年4月現在）と緩やかに若返りも進んでいます。
  　製造業は今、脱炭素・カーボンニュートラルへの対策が急務の課題。そんな時代のニーズに応えようと、「新たな事業にも手をつけ始めています」と梶原社長。『物づくりは、人づくり』。どこまでも「人」を大事に、新長崎製作所は社会に、そして世界に貢献していきます。